2016年5月27日 戦後71年を経てアメリカの現職大統領オバマ氏が来広した。
原爆資料館を訪れて2羽の「折り鶴」を手渡し、慰霊碑の前で歴史的なスピーチをした。
大統領は広島へ向かう大統領専用機の中で、スピーチ原稿を何度も推敲し、折り鶴を不器用ながらも自分の手で折っていたとケネディ駐日大使が証言をしていた。
広島では「折り鶴」は平和の象徴として知られている。それは原爆の放射能を被爆し、若くして白血病で亡くなった佐々木禎子さんが再び元気になることを千羽の折り鶴に託していた物語があるからだ。
戦後71年間ヒロシマを訪れた国内外の人たちに原爆の惨禍を伝えた人たちが無数いました。
その中に私の父・小倉馨もいました。

今年、父 小倉馨とユダヤ系ドイツ人ジャーナリスト ロベルト・ユンク氏が数年に渡り英語で交わした書簡が発見されました。その内容は戦後10年を経た広島の被爆者の悲痛や亡くなった人たちの肉声が綴られていました。その書簡を元にユンク氏は世界的なベストセラー「廃墟の光」を執筆しました。

父が外国人に伝えてきたことをドラマ仕立てで再現したドキュメンタリー番組が今年の夏に製作されました。
BS1スペシャル「こうしてヒロシマは世界発信されていった」
NHKワールドで8/6に英語版が放映され、9/22 NHK BS1で日本語版が放映されます。
この番組は父の書簡の資料を元に、戦後10年経った広島においてヒロシマの被爆者とユンク氏をつなぎ、またユンク氏に佐々木禎子さんの話を伝えたことも描いています。
月日は流れ、原爆のこと、折り鶴の物語が世界へ伝わり、今や原爆資料館は訪日外国人観光客が33万人も訪れる人気の場所となりました。
かつて原爆を落としたアメリカの現職大統領が折り鶴を折って原爆資料館に届けた。
世の中が変わってきたその変遷も番組では描いています。
2016年は広島の年。
オバマ大統領が訪れ、広島東洋カープが25年ぶりに優勝をしました。
広島東洋カープが大好きだった父と広島の熱狂的なカープファンに驚いたロベルト・ユンクは、この2つの快挙にきっと空から喜んで眺めていると思います。
そして私たち家族にとって父のことをより深く理解し懐かしく思い出した年となりました。
writer紹介
小倉 史郎(おぐら しろう)
広島城の近くで生まれ育った広島人、現在は東京在住のカープファン。子供の頃1975年カープ初優勝の瞬間は、盲腸で入院した病院のベッドの上で大喜び!でも痛タタ… 2016年セリーグ優勝は東京のお好み焼き屋でカープファンと涙して抱き合った。父母の影響で、広島に帰ると必ず平和公園の慰霊碑に参拝をする。


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